手仕上げ

5月25日

今日は荒茶の仕上げをしていました。

仕上げの量が少ない時やほんの少し手を加えて形を整えたい・・・

そんな時は機械を動かす代わりに手で仕上げます。

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写真の丸い木の枠は仕上げに使う道具です。

木の枠の中に網が張ってあり、ふるいにかけてお茶の形状を均一に整えます。

網の大きさ、ふるいのかけ方で思うような形状のお茶に整えるのですがこれも匠の技。

そう簡単にはいかないのがお茶の仕上げ。これも荒茶同様難しい!

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形状の調整の他に、仕上げには異物を取り除いて本茶を選別する作業や

荒茶を全く別の風味を持つお茶に作り変える、火入れという作業があります。

思うような仕上げ茶を造るのには、長年の経験で培った高度な技術が必要となります。

ですから、お茶の仕上げのことを再度製造し直すという意味で「再製」と言い、

高度な再製の技術が静岡の茶問屋のもつ匠の技、競争力となっているのです。

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そんな仕上げの作業ですが、昔は皆、手作業で行っていました。

しかしながら戦後に機械化されて以降、手再製の技術は失われつつあります。

たまたまですが、まるもには手再製の道具が揃っているので

少量仕上げ時には積極的に手を動かし技術の習得に励んでいます。

百年先に、しっかり伝えることができるように頑張ります!