紅茶や中国茶の成分について
・紅茶の成分
紅茶の含有成分は緑茶同様にカフェイン、カテキン、アミノ酸などを保有しています。
カフェインは紅茶の製造過程においても失われないので、緑茶同様に原料に多ければ
製品にも多く含まれます。
カテキン類は製造糧において酸化酵素の働きによってテアフラビンとなり、それに糖類やたんぱく質が結合して
テアルビジンとなります。
これら紅茶ポリフェノールは紅茶の色や濃度の元となり、上級茶ほどテアフラビンが多い傾向にあるようです。
カテキン類が変化してしまう分、機能性は低下しているかもしれませんが、一方で紅茶には緑茶にない
香気成分が生まれます。
リナロールやゲラニオール、サリチル酸メチルや青葉アルコールなど多くの成分が絡み合いながら
紅茶の豊かな香りを生み、リラクゼーション効果を生みます。
・中国茶の成分
紅茶同様に中国茶においても発酵の度合いによって成分変化が見られます。
発酵がない中国緑茶は日本茶のような成分を持ち、紅茶などの発酵しているお茶は
香気成分が増し、相対的にカテキン類の化合変化が起きています。
烏龍茶は中間くらいでしょう。どちらにせよカフェインやビタミン、アミノ酸、カテキン類など
のポリフェノールは十分にある為身体に良い飲み物です。
・世界中のお茶を飲んでいる体験から
自分の手で世界中のお茶を造ろうと思い立って製造に挑戦する中で、参考にするべく世界中の
お茶を飲んできました。
王道のアッサム紅茶やダージリン、台湾烏龍茶、西湖龍井、ミャンマーのお茶やマダガスカルの紅茶・・・
その中で体感した効果効能ですが、発酵の深いお茶や焙煎の強いお茶には身体を暖める効果がありそうです。
特にその効果を感じるのは武夷岩茶で、身体の芯から発熱してきます。何かの魔法のようです。
冷え性の方には是非オススメのお茶です!
また、プーアル茶はダイエットに効くとの噂がありますがあれは一部本当です。
プーアル茶を飲んだ後に体内の油分が持ってかれる感覚があり、決まってお腹を下します。
デトックス効果が激しいので身体がつらいのですが効き目は十分、
薄めて毎日飲む事で脂肪の蓄積抑制と排出が狙えると思います。
世界のお茶から体感した事はこれからも順次報告していきたいと思います。
この他、様々なお茶の機能性を静岡県が調べまとめた冊子が県HPにあります。
より専門的な見識を身につけたい方におすすめです
静岡県経済産業部茶業農産課HPはコチラ ↓
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-340/ryokucha_kenkou.html
参考文献
「茶大百科Ⅰ」 農文協 2008