お茶の入れ方・取扱い

お茶の淹れ方  -渋い!苦い!ミスをリカバー編-

お茶の淹れ方  について -渋い!苦い!ミスをリカバー編-

 

 

お茶の淹れ方は様々な方法があるのですが、今回は

 

『ミスを修正する』

 

方法の紹介です。

 

 

お茶と言うのは日常品にして嗜好品なので、どのような味が好みなのか千差万別です。

ですから色々な場面での淹れ方を紹介してきたのですがそれでも思ったような香味にならない時があります。

それは、使った水だったり、場所だったり、茶器だったり、茶葉だったり、淹れ手の感情だったりと

色々な要素が絡んでくるのですが、これだけは先に伝えておきたい。

 

「美味く淹れる事が出来ないからといって諦めないでください」

 

日本人的感覚で、おもてなしの心が行き過ぎた時に

「出来ないなら最初からやらない」

といってお茶を淹れないと心に決めてる方がいます。

 

それは何も生まないので、やめましょう。

 

相手は「美味しいお茶」が飲みたいのではありません。

 

「あなたの淹れてくれたお茶」が飲みたいのです。

 

 

作法や形式、美味い不味いは後からです。

心が伝わるから美味く、動作が洗練されていくのです。

 

 

 

とはいえ、ここぞという時にとんでもないお茶になる時はやはりあります。

僕も色々な機会でお茶を出していますが、失敗は本当によくあります。

 

酷いものでは、テレビ中継で某タレントさんに出したお茶が無茶苦茶渋くて真っ青になった事もあります。

先方がプロでおくびにも出さず何とか生かされたのです・・・。

 

 

振り返ると、これぞ・・・! という淹れ方の出来た回数は2,3回くらいしかありません。

つまるところ、完璧な淹れ方を実現するのは途方もなく難しいのです。

 

 

では、どこで差が生まれるのか。

実は、美味しいお茶を淹れる事の出来る人というのは

 

「ミスの修正が上手な人」

 

なのです。

 

 

お茶は一度淹れたら不可触なものだと思っていませんか?

 

そんなことはありません。

相手の口に美味しく入る為ならどんな努力もすべきです。

味の濃淡の修正、温度の調整、言葉でのフォロー・・・・等々。

巧い人を観察すると常にそれをし続けています。

 

皆さんにそんなテクニックを紹介します。

是非お茶を淹れる機会に試してみて下さい!

 

 

◎ 味が濃く入った時

・お湯や水を注す

・健康への効果を謳う

・先方の出身地や日常の喫茶法から食文化の話題へ

 

 

◎味が薄く入った時

・湯ざましなどに一度移し、濃く淹れた次煎のお茶とブレンドする

・二煎目を少し濃くして濃淡の変化を楽しんでもらう

 

 

◎湯呑みに注ぎ切れないほどお茶ができた時

・残りを湯ざましなどに移す

・慣れるまで毎回湯呑みに6割程までお湯を注ぎ、湯量を測る

 

 

◎湯呑みに注いだお茶が少なかった時

・次煎目のお茶を注ぎブレンドする

・一度湯ざましなどに作り置きしてから各湯呑みに注ぐようにする

 

 

◎すぐ冷めてしまう時

・湯呑み、急須を湯通しして暖めておく

・熱湯で美味しいお茶、ほうじ茶や玄米茶を淹れる

 

 

◎暑くて飲めない時

・氷や水を入れる

・水出し、氷出しを作り置きしておく

 

 

◎家で(店で)飲んだ味と違う時

・水が違う。ペットボトルの水を使う(まるも のお茶は富士山の水をお勧めします)

・茶葉の量が少ない

・体調に変化がある

 

 

その他、何か問題点疑問点ありましたら

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