お茶の淹れ方 について -香りをもっと編-
お茶の淹れ方は様々な方法があるのですが、今回は
『香りを楽しむ』
淹れ方です。
焙じ茶や玄米茶など、お茶の香りを楽しみたい・・・
そんな時のポイントは当然、 「香りを如何に抽出するか」 になります。
香りは厳密には揮発成分ですので、茶湯から立ち上る湯気に多く含まれます。
その為、香りを楽しむにはお茶から湯気が上るようにアツアツに入れる必要があります。
これは中国茶や紅茶も同じです。
そこで、淹れ方最大のポイントは、「茶器を暖めておく」 事となります。
具体的には、先に湯呑みと急須にお湯を入れて温めます。
そのお湯はお茶を淹れるのには使わないので、温まったら流しにこぼします。
急須が暖まっていると、茶葉を入れただけで香りが立ちます。
そこにすかさずアツアツの熱湯を注ぎます。
同時に、熱湯で淹れると苦味渋味も出るのですが、香りだけを楽しむにはそれらが出る前に
サッと淹れるとより感じやすくなります。
大体、30秒ほどで急須から湯呑みに注いで下さい。
香り高いお茶が淹れられ大満足。
ですが、それだけではもったいない!
飲み終わった後、「湯呑みの底から立香り」 を楽しんでください。
中国では「聞香杯(もんこうはい)」という香りだけを楽しむ特別な茶器でこれを楽しむのですが、
本当に美味しいお茶は飲んだ後の湯呑みからの香りも楽しめます。
これはほとんどの方が知らない事で非常にもったいない。
さらに言うと、中には一煎目、二煎目、三煎目と香りが変化するお茶も多いのです。
騙されたと思って、手元の色々なお茶で試してみて下さい。
新しい世界が待ってます!?